圧倒的な空間…これは携帯電話のカメラじゃ、とても捉えられませんでした。


日和佐に向かう、年に一度だけ通る道。阿南市の国道沿いに奇妙なレンガ造りの建造物がある。いつもチラリと見てたんやけど、失礼ながら…廃墟かな…と思ってました。
麺三郎さんのブログでこの建物が喫茶店で、しかも恐るべき成り立ちであることを知って仰天した。
オーナーさんが自らの手で建造したというのだ。1966年着工。業者から入手困難になったレンガは、裏山に釜を築いて自ら焼いたそうです。10数万個に及ぶレンガを敷き詰め、積み上げて1971年に「大菩薩峠」オープン。
参考記事→富田建築設計室サイト
オープンから36年経過した現在でもまだ「未完成」 コツコツと作業が続けられています。 おぉ!ここは日本のサグラダ・ファミリアか?!
レンガの建物で、古い欧州の街角に来たように感じるけれど・・・何かが違う。 鉄骨やコンクリートにレンガが組み合わされ、その上に木造の建屋が奇妙なバランスで乗っかっていたり…。 スロープ、アーチ、空中廻廊、床が抜け落ちた部屋、天を衝く塔から飛び出して虚空を指す錆びた鉄骨、一番奥の空間にはイギリスのストーンヘンジを思わせる、建造中と思われる石で出来た空間…。



この混沌とした感じは…リドリー・スコットの「ブレードランナー」に通じるイメージか?夜のこの場所は、異次元に繋がっているのかもしれない…。
様々な建材が溶け合うように組み合わさり、成長していく・・・まるで無機質生命体が全ての物を自らに取り込んで増殖する・・・キメラのよう。
自分の中にあるイメージを形にしていく、アーティストのものすごいパワーがこの空間には凝縮され、独自の磁場を形成しているような気がします。


店内も無国籍な造形。椅子やテーブルなどの調度、大八車の木製車輪が嵌め込まれた窓…見ていて飽きません。 店内にいると巨大な生物の胎内に包み込まれてるような感覚で、とても落ち着きます。
こんな濃密な空間でありながら、メニューは普通にカレーとか定食なのがどこかカワイイです。
【大菩薩峠】 徳島県阿南市福井町土井ヶ崎115-10 電話0884-34-2701 10:00〜20:00 金曜定休 テーマ:香川・愛媛・高知・徳島 - ジャンル:地域情報
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